「適当」は、守破離の「離」? / 物事の伝え方。

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「適当」の意味。守破離の「離」。物事の伝え方。

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「適当」は、ちゃらんぽらん?大雑把?

以前の私は、「適当」という言葉の意味を

「ちゃらんぽらん、大雑把」というような意味だと 思っていました。

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ですが、全く違う意味なんですよねー。

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そのことを私が知ったのは、結構 前にテレビでやっていた

料理番組の料理人の方の 言葉からでした。

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(もう 私の記憶が、あやふやですが、)確か、調味料を使う際に

「適当」の本来の意味を教えてくれていた 感じだったかと思います。

 ヘェー (゚∀゚) ソーナンダー

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さ、それでは、「適当」の意味を 辞書で見てゆきましょう。

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 〈 ↓ goo辞書さんのものを 載せさせて頂きました。〉

 適当(てきとう) の解説


[名・形動](スル)
① ある条件・目的・要求などに、うまくあてはまること。かなっていること。ふさわしいこと。また、そのさま。「工場の建設に―な土地」「この仕事に―する人材」

② 程度などが、ほどよいこと。また、そのさま。「調味料を―に加える」「一日の―な仕事量」

③ やり方などが、いいかげんであること。また、そのさま。悪い意味で用いられる。「客を―にあしらう」「―な返事でごまかす」

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この①と②の意味が本来の意味かな?と思います。

③の意味は、おそらく、言葉が そのような意味で使われるようになって、

浸透していった 意味なのでしょう。

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ちなみに、

「適」と「当」の それぞれの意味も調べてみます。

 適 の意味


①かなう。ふさわしい。あてはまる。「適応」「適正」

②心にかなう。こころよい。「快適」「自適」

③ゆく。おもむく。「適従」

④たまたま。偶然。

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  の解説


[名]
1 道理にかなっていること。理屈に合っていること。「―を得た答え」

2 そのものに相当すること。「一騎―千」

3 仏語。来るべき世。来世。当来。

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こう調べても、「適当」の意味は、①②の方が しっくりくきます。

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「適当」は、守破離の「離」。

「適当」という言葉の 本来の意味は、守破離の「離」の段階に 近いように思います。

〈以前に「守破離」について、取り上げた記事は、こちら。〉

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 守破離の「離」の段階。
ある程度 修得した者が 用いる「適当」とは、
大体のニュアンスが分かっている上で、的確な範囲内での調整をしつつ 事を行うこと。
〔①②の意味のニュアンス。〕

料理で言えば、「適当」に塩コショウをする。

⇒ この位の分量が、最適であると目星を付けて、塩コショウをする。

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 修得が浅い 場合。
物事の修得が浅い 者の「適当」というニュアンスは、
いわゆる辞書の意味で言うところの ③の意味のようになって、
「いいかげん」だったり、「大雑把」というニュアンスに感じるのかもしれません。

料理で言えば、「適当」に塩コショウをする。

⇒ うーーん、どの位の分量を振ったら良いのか分からないので、なんとなーく の量を、塩コショウをする。

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使う人の修得度に応じて「適当」のニュアンスが 変わるのかもしれない。

〔修得度によって、状況を把握できる度合いが 変わってくるので。〕※修得度が高い人は、簡単に〔感覚的に〕やっても 自然とベストに近い範囲の行動をとれる為。

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物事の伝え方として、

[←整体師の仕事もしています。]は職場で、まだ経験の浅いスタッフさんに

施術について教えるときに、

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以前は、「(方法なんて、)何でもいいんだよ~。」

というような意味の言葉を 投げ掛けていました。

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そうした中で、一人の若手のスタッフさんが、

私が発した言葉の意味と 違う受け取り方をしているな?

と感じる様なことが ありました。

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その若手スタッフさんは、「(施術は)何も深い考えなんてなくても いいのかな~。」

というようなニュアンスで、捉えてしまっていたみたいでした。

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私としては、「(施術方法は、)どんな理論の方法を 用いても良い。」

という意味の言葉のつもりでした。

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「施術の 手段の可能性を 制限してほしくない。」

というニュアンスのつもりで 発した言葉でした。

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「要は、お客様のお身体を楽にして 差し上げればいい。」

「お客様の(なるべく、)好みに合った 施術のやり方をして 差し上げればいい。(その範囲内では施術の方法は 自由。)

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というのが、私の施術の考え方で、

施術の方法は 「その日の お客様と実際に会って(身体の状態を)みてみないと 分からないものです。施術の途中でも、その瞬間瞬間のクイックレスポンスなのだ」と思っています。

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あ、話が逸れましたので、戻ります(笑)。。 (^。^;

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そこで、注意しないといけないと 感じたのは、

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(ある程度)ベテランのスタッフが、

まだ経験の浅いスタッフに、何かを伝えるときには、

● 自分の当たり前の 前提の基に、何かを伝えない ということ。
〔自分の 当たり前は、自分の中だけでは 当たり前だが、世間では 当たり前ではない(こともある)。世代が違えば、尚更。〕
● 言葉を飛ばさずに、道を一歩一歩 歩いてゆくように説明をしてゆくこと〔指示を出すときも同様。〕。
〔言葉足らずに注意する。順序立てて説明する。〕
● また、相手のリアクションを見つつ、必要ならば、別の角度からの言葉による 説明を加えて、説明をしてゆくこと。
〔自分だけのペースで進めない。相手の理解度を 確認しつつ伝える。〕

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その様なことも、注意が必要なのだと思います。

〔何事にも、お互いの理解度が大切ですよね? (‘∀‘)/

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伝える側も、受け取る側も、

(少しでも不安が残るなら)お互いに歩み寄って、

確認し合うことが大切なのでしょう。

LeFrolinによるPixabayからの画像

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※言葉(の使い方)というのは、日々変化してゆくもの だと思います。
言葉の意味が本来のもの から変化してゆくことも 自然なことなので、
それを否定するのも、また違うのだと思います。
なので、様々な人達が「同じ言葉[単語]」を使ってゆく中で、
何となく お互いの間に 違和感が生じたのなら、
その意味を確認し合うことが 大切なのだと思います。

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