「豊かさ」を 引き寄せるには。
.
この間、〈「豊かさ」の定義。〉 という記事を書きましたが、
その記事で、
- 自分の やりたいことが 出来ること。
- 自分の やりたいことが 直ぐ、出来ること。
- 自分の 好きなものに囲まれて 生活できること。
- 自分の 望む環境で 生活が できるということ。
.
.
.
心が満たされない、渇望感。
 ̄
まずは、
自分の「やりたいこと」「生きがい」について、取り上げて ゆきます。
.
人は、「自分が 何をやりたいのか」「自分の 生きがい」というものが 分からないときは、
とても辛いもの。
.
それを 知らないとき〔見付けられていないとき〕というのは、
「何かが違う」という違和感で あったり、、
「心が満たされない[渇望感]」で あったり、、
.
様々な 心の葛藤も あると思います。
思い悩むことも あると思います。
.
しかし、それを見付けたときには、
自分の本来の居るべき場所に 来たという感覚になったり、心が拓ける 感覚になったり、それまでの心の葛藤が〔嘘のように〕少なくなってくる。
.
.
自分の「やりたいこと」、「生きがい」、
「好きなこと」というものを見付けられたのなら、
それに向かって生きてゆくことで、心が豊かになる。
[そうすることが、その人の「使命」で あることも多い。]
.
.
_
..
野口健さんは、中学高校の学生の時に 勉強も上手くいかず、
そして、何か他の「やりたいこと」も見つからず、
エネルギーの矛先を どこに向けたらいいか分からない。。
そんな 殺伐とした時期を 過ごしていた。。 そして、先輩と喧嘩をして、
1ケ月の停学処分を 言い渡されてしまう。。
.
そんな時に、偶然に書店で手にした本が 植村直己氏の著書『青春を山に賭けて』でした。
.
この本に 感銘を受けて、登山を始めることになります。
.
.
.
.
「心が満たされるもの」を 仕事にする。
 ̄
野口健さんが テレビ番組に出ていらしたときに、
.
アナウンサーの人に質問されていました。
「〔アルピニストの方は、〕登山をすることが 怖くないのですか?」
.
その質問に対して、アルピニスト 野口健さんの回答は、
『怖いから、登山をする のではないか?〔自分の〕心に 穴がポコポコあるから、それを埋めるために 登山をする のだと思う。』
.
『我々は、登山をすることが表現をすること。』と答えていらっしゃいました。
.
_
..
.
人は、「心が満たされる」ということは、
とても大切なこと。
.
そういう意味で、心が満たされることを 生活に組み込むことということは、
我々にとっても、とても重要なことである。
.
〔仕事であったり、趣味であったり、何かしらで 自分の生活の中に「(自分の)心が満たされる」ことを組み込むことで、心を 健全な状態(心を 自然な状態)に 保ちやすい。〕
.
.
〔野口健の このコメントは、アーティストの方と同じ なのかもしれない。何か、心の葛藤というか、満たされないというものが あって、表現をする ということをしている。(心が満たされないということが、行動・情熱・表現の 点火薬と なっている。)〕
.
登山家の方々は、「登山をすること」が 心が満たされること。「登山をすること」が 自然なこと。※正確には「登山をすること」というよりも「登山をしていること」。
その行為をしているときが、心が満たされる。
.
アーティストの方々は、「作品を 世に作り出すこと」が 心が満たされること。「作品を 世に作り出すこと」が 自然なこと。※正確には「作品を 世に作り出すこと」というよりも「作品を 世に作り出している行動」。
その行為をしているときが、心が満たされる。
.
これは、いろんな職業の方々に言えるでしょう。
.
料理人の方々は、「料理を作ること」でしょうし、教師の方々は、「人に教えてゆくこと」でしょう。
[どの職業の方も、素晴らしい。どの職業の方も、その 職に真摯に向き合っている姿は 素晴らしいです。]
.
その人が、「心が満たされるもの」を やってゆく仕事をする ということが、
.
その人自身の幸せ〔心が満たされる〕になりますし、
また、(その人自身も)情熱的に仕事に「取り組んでゆける」ことになる。〔仕事に打ち込みやすい。〕
.
.
その様な状態が、「豊かさ」を引き寄せることとなる。
.
.
..
.
しかしながら、職業によっては、その人の才能によって、
仕事として出来る出来ない というものも出てくることも ある。
.
例えば、サッカーが好きで、サッカー選手になりたい という場合。
こういう、どんなに努力をしても、サッカー選手になれなかった。
.
その様な場合でも、(その人の好きな)サッカーに関する仕事には(どうにかすれば、)
就くことが出来ます。
.
それだって、好きなことを仕事にしている。
好きなことに囲まれて(関わって)仕事をしている ということ。
.
その様な環境で 仕事をするということは、
「心が満たされる」ことなのです。
.
.
※先程も言いましたが、趣味として「心が満たされる」ことを 生活に組み込むということでも良いです。
.
.
.
マネージメントする。
 ̄
野口健さんは、積極的に環境活動を行っていて、
エベレストの清掃作業をされたり、富士山の清掃作業も されています。
.
.
その行動の中で、こう おっしゃっています。
.
『例えば、富士山をキレイにするのに、自分が ゴミを拾わずに「汚い」と言っているだけでは、誰も 動きません。』
.
.
- 自ら行動すること[自ら率先して 行動することで、説得力が出る。]、
- 継続して行動すること、
- それを伝えてゆくこと[伝えなかったら、自己満足で終わってしまう。]、
- 他の人も巻き込むこと、
それらの大切さも、おっしゃっていました。
.
.
そして、仕事を やり遂げるには、
.
『大きな活動というのは、それまでの積み重ねが あって、初めて出来るものです。
それを実現するには、いかに過程を楽しめるかです。まず、いつまでに やると決める。
そうしたら、あとは逆算。どのようなトレーニングをして、
いつまでに いくら お金を集めてとか。この、計画を立てて 1つ1つ、コツコツと やっていく過程を
楽しむこと。そして、やると決めたら、実現するまでは、なりふり構わず、
格好なんかつけずに、とにかく やること。』と、おっしゃっています。
.
.
_
何か自分に成し遂げたいことが あるときに、
素晴らしい「想い」だけでは、足りないということ。
成し遂げる為の 計画立てて、過程を 楽しむということ。
.
この「過程を楽しむ」ということは、
とても大切で、成し遂げたい「ゴール」へ向かって、[← ここを掲げないと、動機づけに ならない。]
.
それを実現するために、計画をコツコツ 行ってゆく訳ですが、
過程を淡々と こなしているだけでは、自分自身が消費していってしまう。
.
過程というのは、良いことも悪いことも色んなことがありますが、
それらも含めて 過程を全部「楽しむ」という様な、強い意志が 大切なのです。
[↑ どんなことも、楽しんでしまえば、自分にプラスと捉えているので、全てが糧となる。]
.
.
.
応援を得る。
 ̄
自分の やりたいことをやるには、
その内容によっては、自分一人では なかなか難しいということも 出てきます。
.
その様なときは、他の人に 応援してもらうということが
必要になります。
.
[※例え、〔現状が〕他の人が応援してくれない場合でも、自分の やりたいことを諦める必要はありません。]
.
そういう意味で、他の人の応援を得る ということも大切です。
.
.
_
.
野口健さんも、初めの頃は、スポンサーが、なかなか集まらず 大変だったようです。
.
[※登山には、多くの資金が必要となります。]
.
その時の話で、
スポンサーを集める為に、いくつもの 企業の社長さん達に 会いに行って、
自分の登山をしたい想い〔情熱〕を伝えてゆきました。
.
ですが、なかなか スポンサーは集まらなかった。。
.
.
そうしているときに、ある 企業の社長から、
すごく怒られたそうです。
.
.
その社長が、野口健さんに 言ったことは、
「君は、想いしか語っていない。」
.
「君の 想いも大切だが、こちら側が応援するメリットも 言わないとダメだよ。」ということです。
.
.
その後、野口健さんは、
企業側のメリットも 〔各企業の社長さん達に〕伝えてゆくように 変えてゆきました。
すると、少しずつスポンサーが増えていったそうです。
.
 ̄
.
.
もちろん、まずは、こちら側の 情熱や想い というものがないと、
人というのは動いては くれないもの。
.
〔そして、その 情熱や想い をしっかり相手に伝えてゆくことが大切です。〕
ですが、それだけでは、〔個人レベルとしては、動いてくれるかもしれませんが、〕
企業としては、なかなか動いては くれないでしょう。
.
.
やはり、相手[相手の企業]に とってもメリットがあるということも、
しっかりとプレゼンすることで、企業としても動いてくれやすく なるのです。
.
.
..
相手の応援を得る為には、
「自分の想い」、「相手へのメリット」
を 情熱とデータと共に、相手に しっかりと伝えること。
.
〔そして「世の中にも貢献する」というところまでいくと 素晴らしいですね。
『三方良し』にも通じます。〕
.
.
人間というものは、一人では生きていないので、
社会において、必ず 他の人と関わる ということが起こります。
.
それは、時には面倒であり、また一方では、とても心強いもの。
.
多くの方々に 応援して頂けることにより、
より多くのことが 出来る機会も増してゆく。
.
なので、自分の やりたいことを「応援してくれる人」、「理解をしてくれる人」が、
いないよりは いた方が〔当然〕良いです。
.
そういう意味で、他の人に 自分の やりたいこと〔想い〕を語る[プレゼンをする]ということも、
慣れてゆく方が、〔自分が〕やれることが増えてくる ということになる。
.
※当然、理解をされなかったり、応援をしてくれない、
ということも あるでしょう。しかし、その様な場合でも、
あなたが やりたいと思うもの であれば、自分を信じて進んでいって下さい。
.
.
.
自信がなくても、言い切る。
 ̄
野口健さん が当時の記者会見で、
エベレストに登頂することへの 意気込みについて、
マスコミの方々に聞かれることが あったそうです。
.
しかし、〔登頂を 成功させることに〕
全然 自信なんて無かった。
.
それは、エベレストの登山は 自然が相手だし、自分が どんなに準備していても、
登頂が出来るか どうかなんて、分からないからです。
けれども、マスコミの方々に、「登頂する自信は ありますか?」と聞かれて、
『自信が あります!』と、答える。とのことです。
.
『自信が あります!』と言ってしまう方が、自分の逃げ道を 無くしてしまう方が、
そっちの方向へ 向かいやすくなる。と、おっしゃっていました。
.
※ちなみに、野口健さんは、1999年に 3度目の挑戦で、エベレストの登頂に 成功されています。
.
_
..
.
言い切ってしまうというのは、確かに、力に なります。
.
〔例え、行動、経験、経済的 などで、自分に自信が なくても、〕言ってしまう方が 結果として、
そっちの方向へ 向かいやすくなります。
.
以前の記事でも、言い切ること〔宣言すること〕
に ついて扱いましたが、
.
「言霊(ことだま)」で あったり、「アファメーション」という意味でも、効果的ですし、
自分に宣言をする ことで、責任を自らに課す ことで、自分の力とする というところも あります。
.
そして、周りの人達に言う〔宣言する〕ことで、周りの人達の力を 得る 可能性が出てくる。
.
その様な意味でも、言い切ってしまうというのは、
有効的なのです。
.
.
宣言について、書いた記事は、こちら。⇒〈宣言のすすめ。〉
.
.
.
まとめ。(野口健さんから「学んだこと」。)
 ̄
一番 はじめに「豊かさ」について、
- 自分の やりたいことが 出来ること。
- 自分の やりたいことが 直ぐ、出来ること。
- 自分の 好きなものに囲まれて 生活できること。
- 自分の 望む環境で 生活が できるということ。
.
と、申し上げましたが、その様な状況にする為に、
.
_
・ まずは、自分が何を欲しているのか[生きがい、心が満たされるもの]を知ること、見付けること。
.
・ そして、それを 仕事であったり、趣味であったり、
何かしらで 自分の生活の中に組み込んで「〔自分の〕心が満たされる」ようにすること。
.
・ また、目標を達成できるように、「マネージメントする」こと。
場合によっては、「想いを語ったり」、「宣言したり」して、
他の人から「応援してもらったり」、他の人も「巻き込みつつ」、
その 目標達成の過程を楽しむこと。
.
.
そうすることで、自分 ならでは の
「豊かさ」に繋がるのです。
..
※ちなみに、この、『自分ならではの「豊かさ」』というのが、ポイントです。
「世間一般の 豊かさ」であったり、「誰かが言っている 豊かさ」であったり、そういうものに惑わされて、
自分の求めている豊かさでは ないものを求めてしまうと、自分の心底としての豊かさ というものには至らない。
その様なときは、どこか、虚無感であったり、満たされない感覚というものが 残ってしまうのです。
それ故、やはり、『自分ならではの「豊かさ」』を求めてゆくことが、自分自身の心底の豊かさに 繋がるのです。
.
.
.
コメント