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私は、長いストレートの髪がキレイな 20代半ば くらいの女性と、
同じ家に住んでいる。
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その女性をA子と、言うことにしておこう。
A子は、とても明るくて笑顔が似合う可愛らしい女性だ。
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実は、A子の お父さん、お母さんと、4人で同じ家に住んでいる。
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A子とは、まだ結婚をしていない。婚約もしていないが、
ほぼ婚約をしているような、家族ぐるみの生活だ。
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この生活も、まずまず続いているが、
正直、自由を好む私には、ちょっと居心地が悪い様に思う。
しかし、お父さんも お母さんも 決して悪い人ではない。
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あるとき、お父さんから小言を言われた。。
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しかも、結構な 頭ごなしの強烈な ヤツだった。。
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私としては、決して悪いことをしていなく、
当たり前のことをしているだけだ
ということを伝えるのだが、
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お父さんは聞く耳を持ってくれないで
怒っている。。
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私は、怒りを抑えつつ、その場から立ち去って行きながら、
途中で、自分の胸の中の 思いを堪え切れずに、
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「絶対に、俺は悪くない!」と言いつつ 歩いてゆく。。
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やはり、違う家での 価値観が違うのか。。
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今までの生活の中でも、こういう ちょいちょい違和感というか、
納得のいかない場面に出くわすのだが、
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今回のケースでは、どうにも納得がいかなく 怒り収まらない。。
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先程から、家の廊下を感情を堪え切れないまま歩いていると、
部屋の中に、A子とお母さんがいるのが見えた。
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私は、思わず感情のままに、A子に伝えた。
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「もしかしたら、私は、この家を出てゆくことにかもしれない。」
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A子は、性格の優しい女性なので、
こんな私の 感情剥き出しの言葉でさえ、
優しい 気を遣った笑顔で 包み込みながら、
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「どうしたの?」と聞いてくれる。
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A子には申し訳ないが、怒りがまだまだ収まらないので、
部屋には入らずに、そのまま 廊下を進んで行き、
とりあえず台所に行った。
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A子が、後から来てくれて、優しく声を掛けてくれる。
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「どうしたの?この家のもの 好きに使っていいのよ。不満なんてないでしょ?」
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確かに、私は居候の割りに、
好き勝手させてもらっている。。
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そんなに、カリカリすることでもない
の かもしれない。。
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A子が続けて、私に話しかける。
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「あ、新しいご飯 買ったの♪」
と、笑顔で、皿にキレイに盛り付けられた
クッキーを差し出してくれた。
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「淡白な味だけど、美味しいよっ。」
と、私に優しく微笑みかける。
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せっかくなので、1つ頂くことにした。
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確かに、もうひと越え味が欲しいような気もするが、
これはこれで、美味しいかもしれない。
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「なんだか、ネコの餌っぽいなー。」
と思わず言ってしまった。
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ん?
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んん??
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私は、、
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ネコだった。。
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今までの生活での、A子や お父さんや お母さんとの少し違和感を
感じていたものが、、
今、 全て 理解出来ました。。
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~・☆・~・☆・~・☆・~・☆・~
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ここで目が覚めました。
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おわり。 ^ↀᴥↀ^
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