名前を風景にすると。

~ にしおか すみこ 

まだ朝霧の残る、小さな川辺で。

.
朝は、
まだ静かでした。

.

空は少しずつ明るくなり、
夜の名残をまとった霧が、
草原をゆっくりと流れています。

.

鳥たちも、
まだ一日の始まりを急ぐことなく、
風だけが、そっと景色を揺らしていました。

.

その中を、
一本の小さな川が流れています。

.

急ぐこともなく。

止まることもなく。

.

ただ、
今日も静かに。

.


.

川の水をのぞき込むと、
澄んだ水面には、
空の色が映っていました。

.

近づけば、
小さな石が見えます。

.

その石の間を、
水は音もなく通り過ぎていきます。

.

何かを押し流すのではなく、

何かを連れていくのでもなく、

ただ、
そこを流れているだけでした。

.


.

歩き続けるうちに、
不思議なことに気づきます。

.

景色は、
ほとんど変わっていません。

.

それなのに、

さっきまで胸の中にあった小さなざわめきだけが、
少しずつ静かになっていました。

.

風景は、
何もしていません。

何も語っていません。

.

けれど、

そこにいるだけで、
心が澄んでいくような時間があります。

.


.

.


.

朝霧は、
いつの間にか消えていました。

光は少しだけ強くなり、

草は風に揺れ、

小川は変わらず流れています。

.

世界は何も変わっていないようで、

ほんの少しだけ、
明るく見えました。

.

それは、

景色が変わったのではなく、

自分の心が、
少し澄んだからなのかもしれません。

.


.

名前には、

音があります。

.

その音は、
言葉になる前の空気を運びます。

.

「にしおか すみこ」

その響きから私が思い浮かべたのは、

何かを教えてくれる風景ではなく、

.

何も言わず、
ただ静かに寄り添ってくれる小さな川辺でした。

.

澄んだ水は、
自分が澄んでいることを語りません。

朝日は、
自分が美しいとは言いません。

それでも、
その景色の中に立つと、

心の奥で、
何かが少しだけ整っていく。

.

そんな朝があります。
.


.

.


.

あなたには、
どんな風景に見えましたか。

らくら

ごくごく平凡に過ごしてゆけることは、幸せなことなのだと思います。 「当たり前」に感じていることは、「有り難い」こと。 ~ ✧˖° ~ ✧˖°~ ✧˖°~ ✧˖° ~ 日々の 感じたことや、 精神世界の方々と 繋がり、伺ったこと、 おすすめの神社などの 情報を発信しています。 ~ ✧˖° ~ ✧˖°~ ✧˖°~ ✧˖° ~ ( 猿田彦・毘沙門天・弥勒菩薩・素戔嗚 :監修あり。)

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