.
.
.
私は、長いストレートの髪がキレイな 20代半ば くらいの女性と、
同じ家に住んでいる。
.
.
その女性をA子と、言うことにしておこう。
A子は、とても明るくて笑顔が似合う可愛らしい女性だ。
.
.
実は、A子の お父さん、お母さんと、4人で同じ家に住んでいる。
.
.
A子とは、まだ結婚をしていない。婚約もしていないが、
ほぼ婚約をしているような、家族ぐるみの生活だ。
.
.
この生活も、まずまず続いているが、
正直、自由を好む私には、ちょっと居心地が悪い様に思う。
しかし、お父さんも お母さんも 決して悪い人ではない。
.
.
あるとき、お父さんから小言を言われた。。
.
.
しかも、結構な 頭ごなしの強烈な ヤツだった。。
.
.
私としては、決して悪いことをしていなく、
当たり前のことをしているだけだ
ということを伝えるのだが、
.
お父さんは聞く耳を持ってくれないで
怒っている。。
.
.
私は、怒りを抑えつつ、その場から立ち去って行きながら、
途中で、自分の胸の中の 思いを堪え切れずに、
.
「絶対に、俺は悪くない!」と言いつつ 歩いてゆく。。
.
.
.
やはり、違う家での 価値観が違うのか。。
.
.
.
今までの生活の中でも、こういう ちょいちょい違和感というか、
納得のいかない場面に出くわすのだが、
.
.
今回のケースでは、どうにも納得がいかなく 怒り収まらない。。
.
.
先程から、家の廊下を感情を堪え切れないまま歩いていると、
部屋の中に、A子とお母さんがいるのが見えた。
.
.
私は、思わず感情のままに、A子に伝えた。
.
「もしかしたら、私は、この家を出てゆくことにかもしれない。」
.
.
A子は、性格の優しい女性なので、
こんな私の 感情剥き出しの言葉でさえ、
優しい 気を遣った笑顔で 包み込みながら、
.
「どうしたの?」と聞いてくれる。
.
.
A子には申し訳ないが、怒りがまだまだ収まらないので、
部屋には入らずに、そのまま 廊下を進んで行き、
とりあえず台所に行った。
.
.
A子が、後から来てくれて、優しく声を掛けてくれる。
.
「どうしたの?この家のもの 好きに使っていいのよ。不満なんてないでしょ?」
.
.
確かに、私は居候の割りに、
好き勝手させてもらっている。。
.
.
そんなに、カリカリすることでもない
の かもしれない。。
.
.
A子が続けて、私に話しかける。
.
「あ、新しいご飯 買ったの♪」
と、笑顔で、皿にキレイに盛り付けられた
クッキーを差し出してくれた。
.
.
「淡白な味だけど、美味しいよっ。」
と、私に優しく微笑みかける。
.
.
せっかくなので、1つ頂くことにした。
.
.
確かに、もうひと越え味が欲しいような気もするが、
これはこれで、美味しいかもしれない。
.
.
.
「なんだか、ネコの餌っぽいなー。」
と思わず言ってしまった。
.
.
.
.
ん?
.
.
.
.
んん??
.
.
.
.
私は、、
.
.
.
ネコだった。。
.
.
.
.
今までの生活での、A子や お父さんや お母さんとの少し違和感を
感じていたものが、、
今、 全て 理解出来ました。。
.
.
.
~・☆・~・☆・~・☆・~・☆・~
.
ここで目が覚めました。
.
.
.
おわり。 ^ↀᴥↀ^